過去ログ - 上条「二学期も不幸だ……」一方「いつも通りだろ」
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95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/01(水) 14:39:29.45 ID:n3koF1gSO
「だから、あなたが」

一歩、近寄る。

もう、一歩も退く場所がない。

「あなたがミサカたちを生かすために頑張って、ってミサカはミサカは建前を出してみる」

打ち止めが見上げてくる。

小さく非力な少女の目は、しかしながら最強であるはずの少年にこの上なく突き刺さった。

「あなたも償いをしたいなら。ミサカたちと接して。話して。それで苦しんで。
それなら、あなたもミサカたちに触れる建前になるでしょ? ってミサカはミサカはあなたに抱きついてみる」

あの日のことを思い出させて一方通行を苦しめる、ということを理解した上で打ち止めはそっと彼を抱き締めた。

そうでなくては、そうでなくては何も始まらない。

少女たちはそう考えていた。

「…………好きに、しろ」

拒絶できないまま、一方通行は打ち止めにされるがままにいた。

そんなことをできるはずもなかった。

「うん、そうする、ってミサカはミサカは自由人を気取ってみる」

一方通行から離れると、打ち止めは太陽を受けて輝く笑顔を見せた。

佐天と似たようなそれを、一方通行は今度は目を逸らさずに視界に入れる。

そんな彼の様子に、彼女は満足そうに頷き返した。





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