過去ログ - のあ「……たいせつなものは、目に見えない」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/18(木) 22:41:15.84 ID:Sxr2n2vlo
 かつての高峯のあは、明確な夢を持たなかった。
 星に向かって手を伸ばすことはあっても、自分の、あるいは他人の内に輝きを見出すことはなかったのだ。
 遠いからこそ、眺めるだけで止まる。
 もし、届きそうな場所に星があるのなら――
 掴めるかもしれないと、思えてしまったのなら――
 それを望むのは、決しておかしくないだろう。

 本の中で、王子さまはこう言う。
 人はみんな、違った目で星を見てるんだ。
 それは行き先を示すものであったり、ちっぽけな光にしか思わない人もいる。
 えらい学者の中には、難しい問題にしてる人もいる。
 お金の話に持っていく人だっている。
 けれど、きみにとって星は、そのどれでもないはずなんだ……。

 もし、夜空に輝く星のひとつに、王子さまがいるとしたら。
 きっとそれだけで、見上げた光は特別なものになるだろう。
 他人はおかしなことだと言うかもしれない。
 でも、どんなに“おとなたち”が否定したところで、少なくともそれは「ぼく」にとっては、ほんとうのことなのだ。


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