過去ログ - 錆白兵「ここはどこでござるか……」神裂火織「必要悪の教会女子寮ですが……」
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◆4ipphlbOc2
[sage saga]
2013/04/21(日) 01:43:06.49 ID:hIA84u8D0
「これは決定事項なりけるのよ神裂。あきらめなさい」
「上条当麻は一般人です! なんでわざわざ一般人を巻き込まなければならないのです!? そもそも、我がイギリス清教は……――――」
「神裂。もう事態は起こっている事なのよ」
「……………ッ」
「諦めなさいな」
「はいわかりました………なんていうと思っているのですかあなたは! 今日と言う今日はハッキリさせましょう。なぜ、あなたはあの少年にそこまで頼りがちなんですか!」
「………それは、ただ単に神が彼に与える試練なのではなくて?」
「ふざけるのにもいい加減にしろ!!」
と、まぁ、朝まで不毛な攻防が繰り広げ………。
―――以上の思い出した今の心境は、実に頭が痛いの一言に尽きる。
「……………はぁー…」
―――時間は冒頭に戻る。
別に神裂は、最大主教が誰が学園都市に送り込もうが知った事じゃないし、どうでもよかった。もし自分が送り込まれてでも、別に良かった。
取引の霊装は聖人を必ず一瞬で殺すと言う。聖人からすれば悪魔の様な物だ。
だが、聖人なら大抵、普通に即対処できると思っている。そもそもそのような苦境は何度も経験していたから大丈夫だ。むしろ、今回は自分も出陣しても十分結構だ。
ところが知っての通り自分は外され、代わりに一般人である上条当麻を巻き込む形になってしまった。
「何という事でしょう。これは忌むべき事です」
無論、待機の命令も納得は出来る。
何せ『聖人』は魔術サイドにとっての最強の剣なのだから、上層部は自分を失う事はどうしても避けたい。それは解っている。百も承知だ。自分だって死ぬのは嫌だ。
だが、なぜこのような荒事にただのイチ学生であり素人であり一般人である上条当麻を引っ張り出すのはもっと嫌だった。
自分の代わりに彼を引っ張り出された様で、彼女らの行為は理解に苦しむ。
『神様からも見捨てられた人達すら救ってみせる』
かつて抱いた、今も抱いている夢を思い出す。
これが、彼女の行動理念にして魔法名の由来だ。
極論だが、神の加護に見捨てられた様な男であり、不幸の化身とも言うべき上条当麻など、本来なら真っ先に助けなければならない対象のはずなのに、これでは何のために聖人として、魔術師として力を付けて来たのかがわからなくなる。
だから神裂は憤慨しているのである。
「我々イギリス清教は彼とは大きな借りが幾つもあるんですから、そこの所をもっと自重してほしいものです。頼り過ぎですよ、全く。借りがあり過ぎる。これではまるで、私たち必要悪の教会の魔術師たちは不甲斐無いみたいじゃないですか」
特に神裂火織には莫大だった。
始まりはインデックスの事だった。一年に一度すべての記憶を消さなければならない運命にあった彼女を救ってくれたのが全ての始まり。
大切な友人を、その過酷な運命から救い出してくれた恩人にいつか恩を返そうとしていたのだが……。
その矢先に、世界を巻き込む大魔術『御天堕し(エンゼルフォール)』が起こり、天使と戦う羽目になって、今度は自分が助けてもらった。
これはいよいよ返さないと駄目だと思い、土御門に馬鹿にされると思ったら、今度は自分がかつて所属していた天草式の者共の命をも助けてくれた。
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