過去ログ - ほむら「手段は択ばないわ」
1- 20
1:
2013/04/21(日) 12:34:30.25 ID:mQAtD2s70

諸注意

このSSは、まどかマギカ本編の11話からの分岐になります。
ワルプルギスの夜に追い詰められたほむらが、もう一度時間遡行をしていたら?というIFストーリーです。

では、お楽しみください。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:
2013/04/21(日) 12:35:32.80 ID:mQAtD2s70
プロローグ

 立ちはだかる、舞台装置の魔女。通称、ワルプルギスの夜。
 ほむらは幾度と無く挑み、その度に叩きのめされ、逃げる様に時間を遡り続けた。

以下略



3:
2013/04/21(日) 12:36:21.92 ID:mQAtD2s70

――鹿目さんを守れる自分になりたい!!

 契約の願いを思い出す。

以下略



4:
2013/04/21(日) 12:37:07.32 ID:mQAtD2s70
1.接触

 退院したその日。新たな住居に身を移したほむらは、荷物を解くよりも先に起こした行動。
≪……キュウべえ。聞こえるかしら?≫
 それは、殺し足りない位に憎らしい、契約請負人にコンタクトを取る事だった。
以下略



5:
2013/04/21(日) 12:37:42.05 ID:mQAtD2s70
 一分と経たない内に現れた契約請負人、インキュベーター。
 ほむらは、鋭い目付きでキュウべえを見下ろす。
「ここでは初めまして、ね。キュウべえ。私の名前は、暁美ほむらよ」
「……暁美ほむら。その名前の少女と契約した記憶は無いね。しかし、君はソウルジェムを持っている……。君は何者なんだい?」
 キュウべえは、少し首を傾けてほむらをジッと見つめる。
以下略



6:
2013/04/21(日) 12:38:17.62 ID:mQAtD2s70
「……ワルプルギスの夜。歴史に名を残す最悪の魔女だね。確かに、並の魔法少女が集まった位では、あの魔女を倒す事は不可能さ。
 でも、この街には、巴マミと言うベテランの魔法少女も居る。何よりも、途轍もない才能を持った、魔法少女の候補も発見したんだ」
「鹿目まどか……でしょ?」
 キュウべえよりも先に、ほむらはその名前を口に出した。キュウべえは、思わず言葉を止めてしまった。
「……知っていたのかい?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/21(日) 12:38:43.94 ID:CoTj/m9Qo
た…択ばない…


8:
2013/04/21(日) 12:39:13.85 ID:mQAtD2s70
 キュウべえは、ほむらをマジマジと見つめる。
「なるほどね。彼女の因果は、理論上ありえない数値を出しているの。しかし、君の能力が原因だとすれば、全て説明が付くよ」
「……お蔭様で、貴方を殺しても、足りない位憎んでいるわ」
 ほむらは、溜息交じりにそう告げた。
「……妙な事を言うね。
以下略



9:
2013/04/21(日) 12:39:59.37 ID:mQAtD2s70
 ほむらの一言に、キュウべえは反応を見せた。
「……正気かい?」
「当然よ。私一人で戦うなら、貴方も教える事位してくれるでしょ?」
 ほむらの口元は、小さな笑みを作っていた。
「はっきり言って、まともじゃ無いよ。君はワルプルギスの夜と、何度も戦ってきたんだろう? だったら、それがどれ程無謀な事か理解出来ている筈だ……」
以下略



10:
2013/04/21(日) 12:40:27.70 ID:mQAtD2s70
 キュウべえは意を決した様に呟いた。無表情だという事に変わり無いのだが、ほむらは確かにそう感じた。
「君には、興味が沸いたよ。協力とは言わないけれど、手は組ませてもらうよ」
「……ふふ。頼りにしているわ……インキュベーター」
 ほむらは含み笑いを見せた。もっとも、その視線は、冷たいままなのだが。
「僕は、ここで消えさせて貰うよ。ワルプルギスの事はまた後日に話す事にするよ」
以下略



11:
2013/04/21(日) 12:41:16.21 ID:mQAtD2s70
 転校日。
「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
 何時ものループと変わらない、淡々とした挨拶。しかし、クールビューティーな容姿が手伝って、クラス中の話題はほむらで持ちきりとなる。
 休み時間になると、ほむらの周囲はクラスメイトでごった返すのだった。
「ねーねー。暁美さんって、東京から来たんでしょ? どんな学校だったの?」
以下略



12:
2013/04/21(日) 12:41:46.85 ID:mQAtD2s70
 と言っても、ここで言葉を交わす事は、もはや運命なのかもしれない。
「あの、暁美さん?」
「……?」
 ほむらに声をかけてきたのは、鹿目まどか。幾つ物ループで、守ろうとしてきた、大切な親友。しかし、まどかにその事実を知る由は、まだ無いのだが。
「私、鹿目まどかって言います。保健委員やってて、早乙女先生から保健室を案内してあげてって言われてて」
以下略



13:
2013/04/21(日) 12:42:14.57 ID:mQAtD2s70
 先導するまどかの背中を見ていると、ほむらの自然と険しくなってしまう。
(今回で確実に終わらせなければ……。貴女を呪縛から解かなきゃいけない……)
 そう思い込んでいると、不意にまどかの方から言葉がかかってきた。
「……暁美さん。やっぱり、気分が悪いの?」
 まどかは、余りにも険しい表情を見かねて、ほむらを体調を心配していた。
以下略



14:
2013/04/21(日) 12:42:41.49 ID:mQAtD2s70
「ねえ、まどか。一つだけ聞いても良いかしら?」
「どうしたの?」
 ほむらが少し間を置くと、まどかは周囲の空気が張りつめた事を感じた。
「……貴女は、家族や友達の事。大切だと思ってる?」
「……えっ?」
以下略



15:
2013/04/21(日) 12:43:21.36 ID:mQAtD2s70
 その日の放課後。
 ショッピングモールのファストフード店で、談笑するまどかとさやか、そして仁美。内容が、転校生の事に偏るのは、致し方なしと言えよう。
「あっはっはっは……。ちょっと、それってマジなの!?」
 大爆笑で、目に涙を浮かべながらさやかはそう言った。
「さやかさん……笑いすぎですわ」
以下略



16:
2013/04/21(日) 12:43:59.01 ID:mQAtD2s70
 同時刻。同じショッピングモール内の改装中エリアにほむらはキュウべえと居た。
「……確かに、魔女の反応が有るね。君が過去をやり直しているのは、本当なんだね」
 キュウべえは、感心しきりだった。
「……信じていなかったのね」
 ほむらの返答は淡白な物だった。
以下略



17:
2013/04/21(日) 12:44:37.38 ID:mQAtD2s70
 お互いが無言のまま、数分経過。キュウべえはピクリと反応を見せた。
「その当ては外れた様だよ。あの魔女の結界に、鹿目まどかと美樹さやかが捕えられたみたいだ……」
「……何ですって?」
 ほむらは目を見開く。
「……魔女に捕えられるのは、何も口づけを受けた人間だけじゃないさ。
以下略



18:
2013/04/21(日) 12:45:10.06 ID:mQAtD2s70
 まどかとさやかの目前に広がるのは、異空間と形容できる光景だった。
 綿毛のバケモノに取り囲まれて、動く事もままならない。
「……何よこれ」
 さやかは背筋から、冷たい汗が流れている。
「解んないよ……こんなの夢だよね!?」
以下略



19:
2013/04/21(日) 12:46:13.01 ID:mQAtD2s70
 カツン、と床を踏みつける音が、耳に飛び込む。
「危ない所だったわね……」
 そう聞こえた時、黄色いリボンが二人の周囲を包み込んだ。思わず辺りをキョロキョロと見渡すと、見滝原中学の制服を着た女性が、すぐ近くに立っていた。
「……ど、どちらさまでしょうか?」
「貴女達、見滝原中学の生徒ね」
以下略



20:
2013/04/21(日) 12:46:38.61 ID:mQAtD2s70
 その中から再び姿を現すと、制服姿から変身を遂げていた。
「使い魔共、すぐに終わらせて上げるわ!!」
 女性はスカートの中から、大量のマスケット銃を一斉に召喚。
 大きく息を吸い込んで、集中力と魔翌力を高める。
「ティロ・ボレー!!」
以下略



21:[saga]
2013/04/21(日) 12:47:25.61 ID:mQAtD2s70
 同時に、取り囲んでいた空間が、改装中の殺風景な物に戻っていた。
「……」
 まどかとさやかは、呆然と少女を眺めるしか、リアクションが取れない。
「……自己紹介が遅れたわね」
 少女は変身を解いて、元の制服姿に戻っていた。
以下略



494Res/226.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice