81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/29(月) 16:52:20.04 ID:PYguIe1s0
「クッ」
衝撃が自騎にも走る。魔術がこちらに向けられたのか。
だが、己の竜は血を流していない。魔術が中ったところには金属片が付着している。
「金属を使った魔術?それにこの音……」
状況を考えればコレも銃撃だろう、だが見えない距離からの銃撃などありえるのか?
それに、地上の男の使っていたものと桁違いの威力だ。
槍をそらすのが精一杯のはずのものが下級とはいえ竜の鱗を穿てるだろうか。
それに付着している金属片があまりにも巨大だ。こんな大きな弾を撃ち出せるものがあるはずがない。
「ありえん。あり得たとしてもわが火竜の鱗を穿つのは不可能か。だが……」
致命傷にならずとも蚊に刺されるのは気になるものだ。
火竜は大きく動きを変え、蚊を探し始める。
「ルイの野郎、効いてねぇじゃねぇか」
上空を見上げながらモンドはつぶやく。打ち身からもある程度動けるようにはなった。
岩場に隠れるアリアンノと合流し、行く末を見守る。
「さっき倒した二頭はただの竜でしたけどアレは多分火竜ですから」
「火竜?」
「竜と一口に言っても種類があるんです、さっき倒したのは普通の……といっても一頭倒すだけでも大変なんですが」
「そうか?簡単に斬れたぜ?」
「それはモンドさんが異常なだけです。で、話を戻しますと。あの竜はその上のクラスの火竜……おそらくはクラス2だとは思いますが」
「クラス2?」
「竜には種類とクラスがあるんです。クラスを使うのはさっきの普通の竜と単属の竜だけなんですが……」
「さっぱりわからん」
「モンドさんが倒した竜とさっき堕ちた竜は無属のクラス1つまり竜の中でも最弱種なんです」
「ほう?それであんなに弱かったのか?」
「普通クラス1の竜でも倒すのには2個大隊は必要なんですけど
あとは属種で木火土金水のそれぞれが与えられるんですが……単属竜はその中でもひとつの属性を持つ竜です」
「あぁ、火竜とか水竜とかそういうがいるってことか」
「そうです、その中のクラス2……クラスが大きいほど竜は強くなるんですが」
「なら、さっきのとさほど変わらんだろう?」
「無属と属性付じゃ力がぜんぜん違いますよ!それにクラスが1つあがるごとに力も5〜8倍は変わると言われてるんです」
「ってぇことは……」
「えぇ、スピードも防御力も攻撃力も段違いのはずなんです……」
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