89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/08/25(日) 23:05:13.59 ID:zNbVnNgB0
「馬を呼び戻すからちぃと待ってくれや」
口笛の音が平原にこだまする。蹄の音を響かせて2頭の馬がこちらへ駆けてくる。
頑丈な馬だ、ココまで5時間走りっぱなしの上、あの戦闘があってなおおびえる様子は無い
その上、疲れの色は見えるもののつぶれる気配がない。
「確かに上物の馬みてぇだなこいつら」
「なんなら買うか?貴様の金でだが」
「おいおい、冗談だろ?」
「軍馬ですから、許可の下りてる商会を経由しないといけませんね。ウチの商会なら安くしますよ?」
「嬢ちゃんまでかよ……勘弁してくれ……」
三人は馬に乗り、進んでいた街道へと戻る。道中撃ち落された竜が見える。まだ一頭は息があるようだ。
「ちょっと待ってください。あの竜まだ生きてますよ!」
「主を失った竜は脅威ではない、そのうち野生に還るだけだ」
「でも、怪我をしてますし……」
言いながらアリアンのは傷ついた竜へと近づいていく。
彼の主は上空で体を真っ二つにされ堕ちた。自身も主を失ったままバランスを崩し堕ちたのだろう
巨大な体を地に横たえていた。
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