過去ログ - モバP「幸子の事を本当に理解してあげられたのだろうか」
1- 20
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/26(金) 21:25:50.99 ID:dNOLliTfo

今のボクは、可愛さの欠片もない。それでも、涙は止まらない。

「それは、幸子が決めることだ」

プロデューサーさんの言っている事は正しい。正しいからこそ、ボクの胸を締め付ける。

幸子「ボクには・・・・・・どちらかを選ぶことなんて・・・・・・できませんよ」

ボクは嗚咽混じりになりながらも、必死にプロデューサーさんに訴えかけた。

「幸子。お前はトップアイドルに成って、何がしたいんだ?」

幸子「・・・・・・ボクは、日本中の人に・・・・・・ボクがカワイイと、認めさせてあげるんです!」

ボクは顔を上げて、力強く答えた。

「・・・・・・そうだよな。いつも言ってたよな」

プロデューサーさんは、昔を思い出すように天を仰ぎながら答えた。

「・・・・・・幸子は、幸子の夢を、追ってほしい。それが俺の夢、でもあるから」

1つ1つの言葉を出すのが、とても辛そうに見えた。


「俺の担当するアイドルを・・・・・・トップアイドルにしてやりたい」


幸子「そんな事を言われたら、ボクはもう・・・・・・ここを離れるとしか、言えないじゃないですか・・・・・・」

止まりかけていた涙が、また溢れ出してきた。
ボクはその場に座り込み、プロデューサーさんの前にも関わらず、号泣した。



ーーー



幸子「行ってきますね!」

ボクは大手を振って、事務所を後にする。
プロデューサーさんとちひろさんは、笑顔で見送ってくれた。
社長は以外にも涙もろいみたい。

幸子「カワイイボクが居なくなっても、プロデューサーさんなら大丈夫ですよね!」

誰に届く事もない言葉は、打ちっぱなしの雑居ビル内だけで反響して、消えた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
32Res/29.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice