過去ログ - モバP「幸子の事を本当に理解してあげられたのだろうか」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/26(金) 21:26:23.18 ID:dNOLliTfo



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移籍したボクは、慣れない職場環境にあたふたしながらも、トップアイドルへの道を駆け上がった。

新しいプロデューサーは、口の周りに立派な髭が生えており、いつもサングラスをしているいかにもベテランの顔だった。

時々、大きな事務所だからゴリ押しだと言われる事もあるけど、ボクの夢は現実へと変わり、デビューから1年5ヶ月という異常な早さで武道館単独ライブの日を迎える事ができた。


幕の内側に立つと、いつも舞台袖を見てしまう。
あのCDデビューのミニライブの時のように、プロデューサーさんがそこで観ていてくれる気がした。


いつの日か、今のプロデューサーに訊かれた事があった。

「いつもライブが始まる前に袖を見ているが、何かのジンクスか?」

幸子「そうですね!袖で観ていてくれる人が、居る気がするんですよ!」

「誰も居ないはずだが、霊的な何かか?」

幸子「違いますよ!」

プロデューサーさんを幽霊呼ばわりされて、ついムッとしてしまう。
だけど次の瞬間には、満面の笑みで答えられた。

幸子「カワイイボクが、大好きになってあげた人ですよ!」


幕が徐々に上がり、会場のボルテージは一気に上がる。
スポットライトの真ん中に立つ小さな少女は、大きな会場を埋め尽くしているたくさんのファンに笑顔で問いかけた。

幸子「みなさーん!ボクは、カワイイですよねーっ?」



おわり


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