過去ログ - モバP「幸子の事を本当に理解してあげられたのだろうか」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/26(金) 14:59:28.12 ID:dNOLliTfo



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CD発売日は、宣伝も兼ねてのミニライブを行うことになり、プロデューサーさんは事務所に居ることも少なく、ボクと挨拶を交わす事も日に日に減っていった。
なぜか、寂しい気分になった。


ミニライブ開始の3時間ぐらい前に現場に着くと、プロデューサーさんが陣頭指揮を取っていた。
その後姿は、初めてプロデューサーさんがプロデューサーらしく見えた。

幸子「おはようございます!今日は宜しくお願いします!」

「おっ、やっと来たな。おはよう!」

スタッフさんは忙しいらしく、ボクの方を向いて挨拶をしてくれたのは、プロデューサーさんだけだった。


ミニライブ開始直前にはボクの緊張はピークになり、脚が震えてちゃんと立てるか心配なほどだった。
震えるボクをプロデューサーさんは、

「いつもの幸子を見せてやればいいだけだ!」

そう一喝して、どこかに行こうと歩き出した。
ボクは咄嗟にプロデューサーさんの袖を掴んだ。考えるよりも先に体が動いた。

幸子「ぷ、ぷ、プロデューサーさんが緊張しているみたいですから、ぼ、ボクの可愛さでほぐしてあげますよ!」

引きつっているボクの変な笑顔を見て、隣の椅子に座ってくれた。

「・・・・・・いつもの幸子らしくないな」

幸子「そんな事ありませんよ!早くカワイイボクをファンの人に見せたくて、ウズウズしてるだけですよ!」

「そうか」

プロデューサーさんはニッコリと微笑んでくれた。
その笑顔を見ると、CDデビューが決まる前のアノ日常に戻れた気がして、脚の震えが止まった。
だけど心臓はドキドキしたままで、穏やかではなかった。



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