12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/27(土) 01:12:53.88 ID:Twdko/5W0
そのままホームルームが終わっても手紙に気付くことはなく、時は過ぎていった
一時間目の数学が始まり、なんとなく黒板に書かれた問題を解き終わったので、周りを見渡すと桜が机の下で何かを手にしている姿が見えた
視力が良い俺は、その手元にあるのが自分の手紙だと確認できた
その瞬間、何故か期待と不安が一気に押し寄せてきた
なにも表情を変えない桜
彼女は手元にある紙をまた丁寧に折りたたんで、筆箱の中に入れ、次に彼女は俺の方を見た
合う視線
向こうはすぐに逸らして、前をすぐに向いてしまったけれど、俺はそのまま固まった様に彼女を見つめていた
先生「おい、翔!」
その声で俺は前を向く
先生「お前はどこを向いているんだ。前を見ろよ、前を!」
俺「あ、すいません。ついついボケーっとしてました」
先生「たくっ。次横向いていたら夏休みの宿題は皆の倍な」
俺「それは勘弁してください」
それで教室はちょっとした笑いに包まれた
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