過去ログ - モバP「なぁ、凛」凛「・・・何?」
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180:kk ◆0TLs6hoSEg
2013/08/03(土) 23:51:01.75 ID:2Rri/92x0



「ぷろ、デューサー?」

「あのな、凛。プロデューサーとしては間違ってるかもしれんが、目の前に自分のせいで泣いてる女の子がいたらどうしたらいいかくらいは分かってるつもりだ」

プロデューサーの手が私の背中でトントン、と叩くように動く。

「ありがとうな、凛。最近、お前にはこうやってお礼ばっかり言ってる気がするよ」

「いや、あの、それはいいんだけど、あの」

「お前がそこまで思ってくれてるとは思わなんだ。本当に、感謝の言葉しか出てこない」

私も次第におちついてくる。嫌なら振りほどけばいいんだろうけど、嫌…ということは、ない。

「ホントに、お前は俺の自慢のアイドルだよ。ありがとな」

「……うん、ごめん。頑張るよ、私」

今度こそ何もいえなくなってしまう。背中を叩かれる感触が心地よくて、こんな風に泣いたのはいつ以来だろうなんて思い返してしまう。
鼻をみっともなく啜る。驚いたときあてもなくあげてしまった両腕は、とりあえず様式美に従ってプロデューサーの背中に、軽く、回した。


私たちはそのまま、しばらく何も言わないまま身体を委ねあっていた。





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