9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/02(木) 11:50:29.89 ID:kADqiJRHo
照「誰が」
菫「…………咲」
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2013/05/02(木) 11:51:50.85 ID:kADqiJRHo
照「足手まといになる。お前も行け、菫」
菫「駄目だそんなの」
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2013/05/02(木) 11:52:39.57 ID:kADqiJRHo
菫「照……」
ハギヨシ「急ぎましょう」
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2013/05/02(木) 11:53:10.58 ID:kADqiJRHo
ギュ
宥「あぅ」
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2013/05/02(木) 11:54:09.63 ID:kADqiJRHo
穴は深く、地下牢まで続いていた。
先に落ちていった咲とさほど時間を置いて降りたわけでもないのに、照が着地したときには六感で捉えられる物影はどこにもいなかった。
微かな日光で、周囲の視界はそれほど悪くはないが、一旦奥まで進んでしまうと追うことは難しい。
六感に映らない生物は基本ありえない。それを可能とする方法の一つに、先ほどのハギヨシが行った攻性迷彩でこちらの感覚を誤魔化すという幻術魔法がある。
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2013/05/02(木) 11:56:28.11 ID:kADqiJRHo
照「それでは面白くないだろう」
咲「……私がですか?」
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2013/05/02(木) 11:57:48.56 ID:kADqiJRHo
照「そうだな。軍のトップの人間であろうと気持ちの揺らぎは存在するようだ」
咲「……」
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2013/05/02(木) 11:59:05.43 ID:kADqiJRHo
◇◆◇◆◇◆
隠し穴を抜け、一階の調理場裏へ出る。
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2013/05/02(木) 12:01:26.64 ID:kADqiJRHo
菫「卑怯だよ……。そんな目で、言われたら……」
宥「……」
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2013/05/02(木) 12:02:39.44 ID:kADqiJRHo
◇◆◇◆◇◆
妹の体を前にしてここまで残酷になれたのは二日前の小蒔が行った幻術魔法のおかげだろう。
覚悟は人を変える。死別した妹の幻想を目にして、嗚咽を上げ女々しく涙を流す照とは違った。
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