過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 22:52:01.55 ID:Dgfk4HX70
恭介「その、ひったくりで逃げる犯人を追いかけてたら、返り討ちにあって……」

あたしは最低の人間だ。

命を懸けて街を、人々を、あたしを助けてくれた大切な先輩を、こんな風に誤魔化してしか誰かに話すことが出来ない。

ずっとこの街で誰にも気付かれなくても、魔女っていう怪物から守ってきたマミさんのことを……

マミさんに、謝っても謝り切れない。

恭介「うぅっ……ごめん……」

さやか「っ……こっちこそごめん、無理に聞いていいことじゃなかったね」

そんなことで泣いてるんじゃないよ。

今さらだけど。

マミさんのことを、誰にも言えないのがこんなにも辛いなんて思ってなかっただけだから。

恭介「それで、もう他に聞きたいことはない?今のうちにスッキリさせとこうよ」

そんなことが本当に出来るだろうか。

恭介はどこまで、何を知ってるのかな。

さやか「……じゃあ、暁美さんが言ってたことなんだけど、契約ってなんのこと?」

あぁ、やっぱりイレギュラーになっちゃったか、あの転校生は。

さて、今度はなんて言い訳しようかな。

恭介「……」

例えばあたしが魔法少女になってたとして、これからもこうやって恭介にすら嘘を重ねて生きていくのかな。

でも、それがどんなに辛いことでも、やっぱりあたしは言えないと思う。

こんな危険な世界に、恭介を巻き込むわけにはいかない。


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