過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/13(月) 21:14:12.68 ID:9u61GnnE0
*上条恭介*
静かな道を、僕はひたすら俯きながら歩いていた。
実際にはもっと騒がしかったと思うけど、周りの音はほとんど入ってこなかった。
考え事をするには、逆にこの雑音は有難いかもしれないけど。
自分の声が聞こえなくて済む。
事のきっかけは、鹿目さんと病院を歩いていた時。
エントランスで僕達は予想外の人に出会ってしまった。
まどか「あれ、仁美ちゃん?」
仁美「まどかさん!?と、さやかさんも!?」
さやか「し……仁美じゃん!何やってんのこんなところで?」
まさかこんなところで志筑さんに会うとは思いもよらず。
二人でいる理由を聞かれて、なんて答えればいいんだろうと必死に至高を巡らせた。
仁美「えっと……その、精密検査、に」
まどか「え、私言われてないけど、もしかして仁美ちゃんどこか悪いの!?」
仁美「いえ、そうでなくって……ごめんなさい、嘘ですわ」
さやか「なんだ、びっくりさせないでよ」
仁美「……いい機会ですわ。ちょっと、座って話しませんか?」
それほど急ぐ時間でもなかったから、僕達は誘われるまま病院の中庭にあるベンチに腰を降ろした。
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