過去ログ - 桃子「桃が咲くまで」春「春を待てない」【咲SS】
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30: ◆oeEeLVGR7U[saga]
2013/05/18(土) 23:33:43.69 ID:pWumFHLF0

「ん、終わったのかな?」

終わったからといって、その報告が入るってこともなかった気がするけれど…
そう思いながら電話をとる

電話の向こうのエイちゃんはやけに焦っている感じで居場所を尋ねてきた

「どこって、部室にいるけど?」

そう答えると、すぐに行くといって切られてしまった

「……エイスリン、なんて言ってたの?」
「こっちに来るから待っててって」

なんだったんだろ…
まあ、待ってれば来るみたいだからいいか

そしてしばらくすると、エイちゃんが部室にやってきた。なぜか、もう一人留学生を連れて
すごい勢いで走ってきたのか、2人とも息が上がっていた

「いや、そんなに慌てなくてもよかったのに…」
「サエ、ソウダン」

息も切れ切れに、それでもエイちゃんは言葉を紡ぐ

「はぁ、はぁ…。えっと、エイスリン…。この方に相談すればいいのデスカ?」

こちらも何とか息を整えながら、困惑顔を見せる留学生
えっと、見たことあるけど名前なんだったかな…

「メガン・ダヴァンと申しマス。ちょっとお尋ねしたいコトがアリマス」

ああそうだ、ダヴァンだ
それにしても、見たことがあるくらいの面識の私に相談なんてなんだろう…

「サエ、コレ」

そういってエイちゃんがホワイトボードを持ち上げた

ええっと…。5人いるけど、誰だろ

「…左から、ダヴァン、ネリー、辻垣内、ハオ、雀明華」
「おおー、さすが解読班だねー」

シロが名前をあげると、エイちゃんがコクコクとうなずいた。どうやら間違いないらしい
んー、辻垣内さんが真ん中にいて、あと留学生ってことは、今日の留学生の集まりで何かあったってことか…

「実は、この5人で部活対抗戦に出たいのデス」
「辻垣内さん、生徒会でしょ。なんで私に相談を?」

辻垣内さんは会計をしているはず、手続きはむしろ辻垣内さんの方が詳しいはずじゃ…
けれど私の質問に、彼女は首を振る

「いえ、智葉は部活を作る気がないようナノデス」
「…それ、私じゃどうにもならなくない?」

仮に部活の申請が通ったとしても、辻垣内さんが出る気が無かったら5人で打ちたいって前提からしておかしくなるわけで…


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