過去ログ - 月火「どういたしまして、お兄ちゃん」
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897: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:37:42.70 ID:f/UYkWEU0
暦「何すんだよ月火ちゃん!」

月火「何って、キスだよ?」

暦「そんなのは分かってる! 分かってるから聞いているんだ!」
以下略



898: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:38:08.72 ID:f/UYkWEU0
暦「僕はキスをした時に舌を入れた事なんて一度も無い!」

確かに、キスをする事自体はままあるのだが、だからと言って、今月火が僕に対してした様な事は断じて一度も無いはずだ。

火憐「え? 月火ちゃん舌まで入れたのかよ」
以下略



899: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:38:34.79 ID:f/UYkWEU0
火憐「よっし、んじゃあたしもー」

火憐は言い、僕の顔をがっちりとロックする。 手で押さえただけなのだろうけど、普通に反抗できない。

で。
以下略



900: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:39:01.59 ID:f/UYkWEU0
たとえるならば。

月火のは優しくて、ゆっくりとした動作の、油断していたらとろけてしまいそうな。 そんなキス。

火憐のは荒々しくて、だけどもなめらかで、こっちまでもが燃え上がってしまいそうな。 そんなキス。
以下略



901: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:39:27.87 ID:f/UYkWEU0
既にこの時点の話が外部に漏れてしまったら、間違いなく僕は外を歩けなくなってしまう。 むしろ家族とさえ、縁を切られてしまう。 下手をしたら社会的に抹殺されてしまう可能性すらある。

だから、これは無かった事にしなければならない。 なんとしても、絶対に。

ふと。
以下略



902: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:39:55.62 ID:f/UYkWEU0
無かった事にしようとして、後悔したんだ。

なのに、僕は今回の事を無かった事にしても……。

月火「火憐ちゃんずるーい。 そろそろ代わってよ」
以下略



903: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:40:24.70 ID:f/UYkWEU0
こう考えている間にも、今度は月火が僕にキスをしている訳だけども。 正直、そろそろ限界なんだけれども。

最終手段は、忍か。

……ああ、でも待てよ。 忍がこの時点で、僕に何もコンタクトを取っていないという事は、つまりは見捨てられたという事かもしれない。 あるいは見限られてしまったか。
以下略



904: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:40:52.19 ID:f/UYkWEU0
月火「どしたの?」

火憐「兄ちゃん、用があるなら早くしてくれよ」

暦「一応言っておくけどな、僕達は兄妹だ。 家族だ。 だけどな」
以下略



905: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:41:19.61 ID:f/UYkWEU0
言ってしまった。 ああ、もうどうにでもなれ。 これでこいつらがドン引きしてくれれば、もうそれで良い。

ちなみに、これは嘘偽り無い本心である。

火憐「なんだ、そんな事かよ」
以下略



906: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:41:55.81 ID:f/UYkWEU0
戸惑う僕に、火憐が僕の右耳に口を寄せ、囁く。

火憐「兄ちゃんとなら良いって意味だよ、分かるだろ?」

続いて、月火が左耳に口を寄せて、囁く。
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907: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/05/29(水) 13:42:33.78 ID:f/UYkWEU0
暦「あ、あはははは。 随分と性質の悪いドッキリだなぁ。 びっくりしちまったよー」

火憐「折角ここまでしてるのに、ドッキリで済ませようとするなよ」

火憐「……あたしだって、恥ずかしいんだからさ」
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