過去ログ - モバP「幸子の見舞いに行くとするか」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/16(木) 02:09:54.61 ID:4Tq6pmkmo
「それで、プロデューサーさんは何しに来たんですか?」
本来の目的を忘れそわそわしていた俺を咎めるように幸子が言う。
「わざわざボクの部屋を観察しにきたわけではないですよね?」
「そりゃあそうだ。えっと、まずはこれ。ここ置いとくぞ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/16(木) 02:12:01.21 ID:4Tq6pmkmo
「栄養ドリンクと、ゼリー飲料。それとヨーグルトかな」
「そうですか。……ヨーグルト、ですか」
どうしてヨーグルトだけ反応するんだよ、と問い返す前に、
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[sage]
2013/05/16(木) 02:14:27.02 ID:4Tq6pmkmo
「まあ、いいけど。今日は他に何を食べたんだ?」
「寮母さんがわざわざボクに作ってくださったおかゆ、くらいです。お昼頃に」
現時刻19:45。これでも早めに仕事を片付けられたほうだ。
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16
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[sage]
2013/05/16(木) 02:14:43.39 ID:qz0skLPCO
スレタイからスカイダイビング中に事故って入院するはめにでもなったのかと思った
17
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2013/05/16(木) 02:17:35.34 ID:4Tq6pmkmo
「――はい、ではお願いします。……幸子、すぐ持ってきてくださるらしいぞ」
「わかりました。プロデューサーさん、ついでといってはなんですが」
「おかゆも食べさせてほしい、だろ?」
病床にふしても俺をこき使いたいのだとみえる。
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/16(木) 02:19:03.40 ID:4Tq6pmkmo
食欲がない割に幸子は残すことなくおかゆとヨーグルトを食べ終えた。
俺の手前、強がってみせたのかもしれない。
食べてくれるに越したことはないか。
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/16(木) 02:22:11.26 ID:4Tq6pmkmo
着替えているうちに外されたらしい、冷却シートの貼られていない幸子の額に手を置く。
ぴくん、と幸子の体が強張る。じんわりと手のひらを伝う温度は高い。
「おい、熱だってまだあるじゃないか。それ貸せ、貼ってやるから」
「い、いいですよ、後で自分でやりますので」
以下略
20
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/16(木) 02:25:42.01 ID:4Tq6pmkmo
「ふふ、ふふふふ、プロデューサーさんがそんな乱暴な人だったなんて……!」
「ひんやりして気持ちいいだろう」
「……気持ちいいですけど」
憮然としている幸子を放っておいて、俺は帰ろうとする。
以下略
21
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/16(木) 02:27:55.99 ID:4Tq6pmkmo
「どうしたんだよ。……理由もないなら、もう帰りたいんだけど」
「わかってます。わかってますとも」
幸子はゆっくりと、何度もうなずいた。
以下略
22
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/16(木) 02:36:49.28 ID:4Tq6pmkmo
消え入りそうな、なのにどうしてか、染みこむように一言一句がはっきりと聞こえた。
時間が止まる。耳まで真っ赤にした幸子を視界の隅においやって、
俺は――考える。
以下略
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/16(木) 02:38:26.14 ID:4Tq6pmkmo
……。
俺には、承諾できない。
嫁入り前の娘の肌を――などと一般論を抜きにしてもだ。
頼まれたからといえ、越えられない線はある。
以下略
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