過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
1- 20
41:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/05/23(木) 22:36:26.84 ID:KEsJEL6Z0
>>40

 ×     ×

何とか術を再開出来そうだ。
スペル・インターセプトの中断を確認したメアリエが池から足場の水柱を突き上げ、
再び柱の力で浮上してブチギレモードの禍々しき凶器を生成しようと力を込める。

だが、イザ放たんとしたその時、ガクンと強い衝撃がそれを阻む。
今度はスペル・インターセプトではない。もっと力ずくの妨害。
メアリエが出所に目を向ける。
そちらでは、池の畔に中学生ぐらいの少女が立ってこちらを睨んでいる。

帽子の下で三つ編みツインテールに結っているのは綺麗な黒髪で、
お似合いの眼鏡も合わせていかにも日本人の女の子。
だが、問題は、そのゴシック調の黒い装束に、
何よりもこちらに向けているステッキ、その先の大きな球体。

「大丈夫かっ!?」

鳴護アリサは、前と横から同時に同じ事を叫ばれて、取り敢えず前を見る。
つい先ほど出会ったファンの男の子、上条当麻が駆け戻って来た所だ。

何だか訳の分からない状況だが、とにかく、文字通り死ぬほど危ない状況でも
自分達のために身を挺して駆け出して、こうして戻って来てくれた。
それは十分過ぎる程に分かる。

そして、横から現れたのはちょっと年下かと言う二人の少女、
赤毛っぽい癖っ毛のショートカットの娘と眼鏡を掛けたセミロングの娘。

「何か心当たりはっ!?」

上条に問われても、アリサは首を横に振る事しか出来ない。
その時、更なる闖入者の登場にアリサは目を丸くした。

「メイちゃん!?」

すぐ近くの石段に、不意にスターンと着地した少女を見て、
叫んだのは村上夏美だった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
979Res/1016.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice