過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/24(金) 06:22:07.19 ID:J60wAoTTo



 目を覚ますと、わたしはひとりだった。 
 まるで同じ一日を再現しているかのように、シラユキは既にベッドにいなかった。
 
 わたしは奇妙な感覚にとらわれる。いやな夢を見たというのは、思い出せる。
 でも、もっと別の、予感めいたざわめきがあった。

 なんだろう?
 窓の外の空は、まだ明るくなりはじめたばかりのようだった。
 わたしはシラユキの姿を探して部屋を出る。
 
 やはり肌寒い。わたしはなんだか不安になる。

 海の底のような暗さの、凍ったような空気。
 この屋敷の朝は、いつもその空気に包まれている。




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