過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/24(金) 06:27:12.60 ID:J60wAoTTo

 シラユキはしばらく黙りこんだようだったが、やがて諦めたように口を開いた。

「わかりました。ただ、少しの間待っていていただけませんか? 屋敷の中を少し片付けさせてください」

「なぜです?」

「散らかっているので……」

「気になりません。私は仕事で来ています」

「申し訳ないですが、わたしが気にするのです」

「……あなたが?」

 男の声には一瞬、底冷えするような冷たさが宿った気がした。

「……はい」

 どことなく緊張した様子で、シラユキは答えた。わたしはホールと通路の出入口から少し距離を取る。

「わかりました。まあ、ただの確認ですからね。少しの間待たせていただきます」

「……申し訳ないのですが、こちらでしばらくお待ちいただいてよろしいですか?」

「かまいませんよ。なるべく早くお願いします」




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