111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/24(金) 06:33:36.61 ID:J60wAoTTo
さて、とわたしは思う。困った。手詰まりだ。
ためしに机の引き出しを開けてみる。たいしたものは入っていない。
簡単な文具や羊皮紙なんかが入っているだけだった。
事務机が事務机であるための義務を果たそうとしているみたいに見えた。
二段目には懐中電灯と、双眼鏡、それから拳銃といくらかの銃弾が入っているだけだった。
たいして役にも立たない。三段目には何も入っていなかった。四段目も同様。
焦っているうちに、廊下の方から足音が聞こえた。
わたしは慌てて机の下に隠れる。鍵を開けようとする音。
シラユキはゆっくりと時間をかけて、鍵を開けようとしていた。
どうしよう、とわたしは思う。見つかってしまう。このままでは、すぐに。
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