123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:44:03.99 ID:yZQiXNHbo
「なあ、俺は別にお前をいじめたいわけじゃない。むしろ逆だよ。本当は」
「……なに、それ」
124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:45:32.16 ID:yZQiXNHbo
「まあ、お前の部屋の様子を観察する意味もあった。
普段はなかなか隙がなかったから忍び込めなかったしな。
それに、あんまり動きがないから、そろそろ姿を見せてもいい頃だとも思った」
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:47:24.03 ID:yZQiXNHbo
「ねえ」
「まあどっちでもいいか。あとはだいたい想像する通りだと思うよ。それにしたって不健康な場所だ」
126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:49:00.53 ID:yZQiXNHbo
わたしは別に、自分のことを知りたいわけじゃないのだ。そのことに気付いた。
シラユキと一緒に暮らせれば、それでいい。
なのにどうして、そっとしておいてくれないんだろう。
127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:52:37.29 ID:yZQiXNHbo
のしかかるような沈黙。わたしは言葉にしたことを少し後悔した。
けれど結局、彼は穏やかな、諦めたような、傷ついたような静かな声で、
「そうだな」
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:53:09.57 ID:yZQiXNHbo
「なぜ、会わせたくないの?」
「あのメイドに、その質問をしたか?」
129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:54:00.14 ID:yZQiXNHbo
彼はいやに自信ありげに言った。
それから何かをぶつぶつと呟く。
彼の話していることは、わたしにはまったく理解できなかった。
130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:54:55.59 ID:yZQiXNHbo
つづく
131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/25(土) 08:44:53.93 ID:aQ6NFxFAO
乙
大事件が起きてるとも言えないのに緊張感が高くて途中で口出しもし難い雰囲気。
132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/25(土) 11:56:31.34 ID:owRdsaGvO
乙
133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/25(土) 16:43:53.06 ID:NVR6pYLAO
乙です
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