過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/29(水) 06:59:11.14 ID:wqPpjqSYo

 わたしがベッドに寝転がっていたのをいいことに、彼はわたしの椅子に勝手に座る。
 注意しようかと思ったけれど、やめた。
 このところのツキはあまりに追いつめられているようで、思わず咎めるのを遠慮してしまうほどだった。
 
 彼は深い溜め息をついて、頽れるように俯いた。

「どうしたの?」

 思わず訊ねると、彼は顔もあげずに笑った。

「別に。そっちこそ、そんなことを言ってくるなんて珍しいな」

「……なんとなく」

 顔は見えないのに、彼が泣き出してしまうような予感があった。
 胸の中がざわついた。別に彼が泣こうが、わたしには関係ないじゃないか。
 そう思った。そう思おうとした。




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