過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/29(水) 07:04:00.31 ID:wqPpjqSYo

「出口」

 ツキは不意にそう言った。

以下略



194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/29(水) 07:05:11.48 ID:wqPpjqSYo



 ツキがこの屋敷で暮らすようになってからも、わたしは毎夜同じ夢を見た。

以下略



195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/29(水) 07:05:39.97 ID:wqPpjqSYo
つづく


196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/29(水) 21:33:13.73 ID:/ba8P3cAO
乙。
全体が見えてこないと中々不気味だ。
外界には二人と同じ人間はいないのか。


197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/29(水) 23:12:17.73 ID:4iSIu9Kro



198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 07:22:44.24 ID:IVmmIEuJo



 その日の朝、ツキは朝食の時間になっても食堂に現れなかった。
 シラユキが部屋を確認しにいったが、やはり姿はなかったという。
以下略



199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 07:23:12.72 ID:IVmmIEuJo

 そう思うと、このタイミングで彼女に言っておかなければならないことが、いくつかあるような気がした。
 
 それがなんなのかは、咄嗟には思い出せなかった。
 というよりわたしは、このところずっと、話すべきことをわざと話さずに過ごしてきたような気がする。
以下略



200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 07:24:00.42 ID:IVmmIEuJo

 彼女は思案深げに眉を寄せながら、取り繕うように微笑んだ。
 まさか、毒をうたがったわけでもないだろうが。
 
「どうでしょう。わたしにはよく分かりません。そういったことに関しては、あなたの方が詳しいはずです」
以下略



201:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 07:24:42.15 ID:IVmmIEuJo

 今度は、言葉を探すふうではなく、本当に深く考え込んだように見えた。
 シラユキが押し黙ると、食堂に雨の音だけが響く。降り続く雨。
 この雨だって、いったいいつから降り続いているんだろう?
 
以下略



202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 07:25:09.10 ID:IVmmIEuJo

 わたしが答えられずにいると、シラユキは言葉を重ねた。

「わたしは、その質問に答えることもできます。それは事実です。
 でも、正直いって、あなたがそれを知るべきなのかどうか、わたしにはわかりません。
以下略



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