235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/01(土) 07:32:07.55 ID:/fB9gmmfo
ツキはなかなか口を開かなかった。
こちらから何かを訊ねるべきなんだろうか?
なんだかひどく体が重い。起きているのが億劫だった。
雨の音。重苦しい沈黙に、耐えられなくなる。
「ここを出ていくの?」
とわたしは訊ねた。
ツキは意外そうな顔をする。わたしの心はさして動かなかった。
たぶん拳銃を出されたって、ツキが泣き出したって、ぴくりとも動かなかっただろうと思う。
「それでいいと思う」
彼は黙ったままだった。わたしはどうして自分がこんなことを言っているのか、分からなかった。
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