過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/19(日) 10:04:43.93 ID:6wN2+WcTo

 しばらく何も言わずにいた。ベッドはシングルだったから、二人で眠るには少し狭い。
 でも、無理ではない。わたしたちはとても小柄だったから。

「……夢」

 シラユキは不意に、思い出したように言った。

「例の夢は、いつから見るようになったんです?」
 
「思い出せないけど、最近はずっと」

「毎晩ですか?」

「見ない日もあるけど……」

 わたしは少し怖くなった。

「……夢は、ただの夢でしょう?」

 そう言うと、彼女は困ったように笑う。
 わたしは何かを言うべきなのかもしれないと思った。けれど何を言うべきなのか、分からない。




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