過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/04(火) 07:40:48.95 ID:10ecUgk1o

「続きを、話してもらえますか?」

「……続き?」

「はい。その猫が死んで、あなたはどう思ったんですか?」

「……わたしは」

 わたしは、とても悲しんだ。
 猫はだいぶわたしたちになついていたし、死んでしまうのもあまりに唐突だったから。
 当たり前のように悲しんで、それで……。

「悲しかった、までは分かります。それから?」

 それから。

「……それから、って、なに? それ以上に何があるっていうの?」

「ないのですか?」

 シラユキの表情は、いたって真面目なものに見える。
 こんなときに、彼女はふざけたりしない。
 頭が、軋むように痛む。




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