277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/04(火) 07:40:48.95 ID:10ecUgk1o
「続きを、話してもらえますか?」
「……続き?」
「はい。その猫が死んで、あなたはどう思ったんですか?」
「……わたしは」
わたしは、とても悲しんだ。
猫はだいぶわたしたちになついていたし、死んでしまうのもあまりに唐突だったから。
当たり前のように悲しんで、それで……。
「悲しかった、までは分かります。それから?」
それから。
「……それから、って、なに? それ以上に何があるっていうの?」
「ないのですか?」
シラユキの表情は、いたって真面目なものに見える。
こんなときに、彼女はふざけたりしない。
頭が、軋むように痛む。
633Res/436.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。