過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/19(日) 10:06:32.45 ID:6wN2+WcTo



 いつの間にか眠りに落ちたわたしは、夢を見た。
 彼の声は聞こえない。いつもの夢ではなかった。

 夢の中でわたしは暗い場所に立っている。
 雨音が聞こえる。少し肌寒い。あたりは暗い。広ささえ分からない。

 そこでは、わたしの他に、もうひとり誰かがいる。
 彼女の姿は水面越しに見るように歪んでいて、その輪郭は滲んでいる。

 曖昧で、ぶよぶよと動く、不定形の姿。
 それがそう見えるだけなのか、本当にそういう形をしているのか、わたしには分からなかった。

 彼女とはどこかで会ったことがある気がするのだけれど、よく思い出せない。
 わたしはただ、彼女のその滲んだ姿を、ただただ恐れて、怯えて、震えている。

 そういう夢だ。



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