過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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336:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 06:12:59.20 ID:UQU3TNtlo

 やがて、懐中電灯のものではない光が、奥から見えた。
 わたしは叫びだしたいほどほっとした気持ちになり、そのすぐ後、また不安になった。
 
 どうして、光が見えたりするんだ?

 でも進むしかなかった。
 ここを出なければならない。

 通路をずっと進む。光は思ったよりも遠かった。
 永遠にたどり着けないのではないかと不安に思うほどだった。
 やがて、懐中電灯の灯りが意味をなさないほど、辺りが明るくなる。

 雨の音が聞こえた。額縁が途切れた。

 行き止まりは広い空間だった。
 光は、頭上から差している。見上げてみても、まぶしくて何がどうなっているのか分からない。




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