過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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345:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 06:18:10.30 ID:Onzl2ZvFo

 雨の音が、不意に弱まるのを感じた。
 空を見上げても、雨が止む気配はない。単に音が弱まっただけだ。

 それなのに、この感覚はなんなのだろう。

 今にも鳥の声でも聞こえてきそうな気がした。
 もちろん実際にはそんなことはなく、生き物の気配は感じない。
 
 ただ雨の音と自分の足音が聞こえるだけだ。

 何かが変だった。
 何が変なんだろう? わたしの感じ方の問題なんだろうか?
 
 わたしは木々の隙間を進んでいく。井戸は森の奥の方にあるはずだった。
 ここからさらに奥に進むべきなのか、戻るべきなのかは分からなかった。

 それともこの井戸を中心に、周囲の様子を探ってみるべきなのか。

 いずれにせよ、歩いてみないことには仕方ない。
 自分の無計画さに溜め息が出てきそうだった。
 でも、他に手段はないのだ。




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