過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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391:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/11(火) 07:57:23.19 ID:CqJ5WJUIo

 振り返ると、炎に照らされたわたしの影が、壁に大きく映し出される。

 掛けられた絵画の様子は変わらない。少女の顔がズタズタに裂かれている。
 誰が裂いたんだろう。

 鏡台の鏡は、なぜ割れているのだろう。

 いや、そもそも……。

 この部屋は、なんなのだろう?

 シラユキはこの部屋のことを知っていたのだろうか。
 ……いや、彼女は隠し通路のことを知らなかったはずだ。

 そういうものが存在している、という程度は感じていたかもしれないけれど。
 そうでなければ、彼女の振る舞いはあまりに不自然だ。




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