過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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381:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 05:57:22.45 ID:eaBLS+OVo

 どちらにしても同じことだ。わたしは灯りを失ったのだ。
 そう思うと絶望的な気持ちが襲ってきた。わたしにはもうどうすることもできない。

 もう一度梯子を昇って、森の中を通って屋敷に帰れるだろうか。
以下略



382:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 05:58:01.35 ID:eaBLS+OVo


 答えはない。当たり前だ。ツキはここにはいない。
 ここからじゃ、わたしの声はツキに届かない。

以下略



383:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 06:00:02.85 ID:eaBLS+OVo

 ふたつ、手段が考えられる。
 
 まずは、手の痛みをこらえて、どうにか梯子を昇り、外に出る方法。
 掛かる時間は少ないが、あまり採りたい手段ではない。
以下略



384:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 06:01:11.62 ID:eaBLS+OVo

 わたしは、暗闇を歩くことにした。
 時間の感覚が曖昧で思い出せないけど、来るときは相当な距離を歩いてきた気がする。
 足の筋肉だって、だいぶ疲れていた。

以下略



385:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 06:02:37.92 ID:eaBLS+OVo

 案の定、額縁の感触が現れたのはだいぶ経ってからだった。
 わたしはそこでようやく溜め息をつく。
 ここからさらに歩かなければならないのだ。

以下略



386:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 06:03:08.39 ID:eaBLS+OVo
つづく


387:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/10(月) 06:50:50.47 ID:i/CJBLv4o



388:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/10(月) 22:52:02.61 ID:BdUiwpZAO
乙!


389:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/11(火) 07:55:20.53 ID:CqJ5WJUIo



 何かがおかしいな、と思い始めたのは、額縁の感触がなくなって、しばらく経ってからだった。
 
以下略



390:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/11(火) 07:56:40.17 ID:CqJ5WJUIo

 わたしはほっとした。
 扉を開けた先には、ついさっき見たのと同じままの景色があった。

 机の上に並べられたティーカップ。壁に掛けられた絵画。
以下略



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