過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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415:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 07:32:40.27 ID:7hCNFplso

 絵画に描かれていたのも、鏡に映ったのも、あなた自身。
 そして、絵画を破ったのも、鏡を割ったのも、わたし。

 どうしてそんなことをしたかっていうと……。
 結局、わたしも、わたしの中のあなたの感情を飼いならせなかった、ということになるんだと思うけど。
 あなたの心が生に傾いていたとき、わたしはそれに強く抵抗しなくちゃならなかったから。
  
 あなたが生に傾いたとき、わたしは死に傾いていた。
 そして、その傾きをもって、あなたに語り掛けていた。そうすることで、生に傾きかけたあなたの心を元に戻していた。

 心当たりがないわけじゃないと思うけど、それがわたしの仕事だったってこと。
 知ろうとすれば、知りたくなくなるように。興味を持てば、興味を失うように。

 これで、世界についてはわかったでしょう。
 
 じゃあ、今、どうしてこんなことをわたしが話しているのかっていうと、これは単純。
 
 あなたに選択を迫るため。

 これらの事情のすべてを知ることで、あなたは自分の感情を自由にするかどうかを選ぶことができる。
 感情の制御を、わたしから解き放つことができる。

 でも、そうすると、もう後戻りはできない。だから、抵抗する部分もある。



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