過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/20(月) 06:25:12.82 ID:kVieGjdco

「それだけです。驚きましたか?」

「……うん」

 だって、この屋敷に来客があったのなんて、わたしが知る限りでは初めてだ。
 そう言おうとして、やめておいた。どこかで、その事実を認めたくなかったのだと思う。

「それより、顔が真っ青ですよ」

 シラユキはこちらに歩み寄り、静かに手を伸ばして、わたしの頬に触れた。

「暖かい飲み物、用意しましょうか?」

「……うん」

 本当はなくても構わなかったけれど、いまはシラユキの傍にいたかった。
 食堂で待っているように言われたけれど、わたしは厨房までついていった。
 彼女は困ったように笑う。




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