426:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/13(木) 07:00:19.04 ID:gz5u5IpNo
そのことはちょっとした学級問題にもなった。
たとえ自分が変に思ったことでも、一生懸命にやっている人を笑うのはやめましょう、と先生はみんなに言った。
もちろん、その理屈の方がよっぽど変だった。
先生は次の体育の授業のとき、走らないわたしを責めた。
わたしはあなたのために働きかけたのに、あなたがわたしの努力を台無しにしている、とでも言いたげな態度だった。
みんなが笑わなくなったって、みんながわたしの走り方を変だと思うことは変わらない。
だからわたしは走りたくない。「走りたくない」というそれを認めてほしかっただけだ。
別に自分の走り方に誇りをもっていたわけでもないのに、それを認められたところで何も言えない。
正しい走り方が知りたかったのだ。笑われない走り方が。
わたしだってちゃんと走りたいとは思っていた。
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