過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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506:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:07:12.62 ID:IMrWsM59o

 思考が急に混乱しはじめる。
 
 おかしい、と思った。

 この街はわたしの望みを反映しているのだと誰かが言った。
 永遠を望んだから、雨が降り続くのだと。

 でも、わたしはなぜ、こんな永遠を望んだのだ?

 シラユキが、単にわたしに選択を迫るための"保険"でしかないとすれば……。
 この世界には、わたしにとって価値あるものは何もない。

 そんな形で永遠を手に入れて、いったい何になると言うんだろう。
 石ころがいくら壊れたところで、わたしは悲しくない。
 それと同じように、石ころがいつまで形を保っていようと、わたしには何の関係もない。

 この世界には、わたしにとって価値ある永遠がなくてはならない。
 そうでなければ成立しないはずなのだ。




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