過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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507:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 07:07:52.41 ID:IMrWsM59o

 わたしが何も言わなくなったのを不審がってか、ツキが立ち止まり、振り返った。

 彼はなおもわたしの腕を引いていこうとしたけれど、わたしは動かない。

 どういうことだろう。

 この世界の"永遠"が価値を持つためには、この世界には、わたしにとって価値あるものがなくてはならない。
 それが在り続けなければならない。

 もし、それがあるとするならば、なんだろう?

 考えるまでもない。シラユキだ。
 わたしはシラユキとあの屋敷で暮らし続けることを望んでいる。

 何か、不安のようなものが頭をよぎった。
 シラユキ。

 そうだ。
 この世界においての価値をシラユキが担っているなら、どうしてシラユキが保険の役目を背負うのだろう。



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