529:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/20(木) 03:04:27.27 ID:WU9ARoQ2o
◇
猫は飛び跳ねるようにしてわたしとツキの目の前にやってきた。
それから素っ気ない態度で前を向いたかと思うと、前方の木々の隙間を進んでいく。
ツキはしばらくの間、あっけにとられたようにしてその後ろ姿を見つめていた。
猫は少し歩いたかと思うと、追いかけて来いと言うように首だけでこちらを振り返る。
どうしようか、わたしは迷った。
もういいじゃないか、と、そう思った。でも、ツキは歩き始めてしまった。
腕を引かれれば、わたしも歩くしかない。抵抗するのも面倒だった。
猫はわたしたちがついてくることが分かると、すぐに歩くのを再開した。
633Res/436.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。