過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/18(土) 07:55:41.79 ID:0FhXK3hqo

「なんですか、急に?」

 シラユキは戸惑った風な声音で言う。
 後ろから抱きついているせいで顔が見られないことを、わたしは少し残念に思った。

「あったかい」

 同じくらいの背丈なのに、シラユキを抱きしめると、猫や兎みたいな小動物を抱いている気分になる。
 シラユキはくすぐったそうに身を揺すって、困ったような声をあげる。

「やめてください、危ないですから」

 咎めるような言葉だけれど、その声は優しくて、強い拒絶を感じさせない。

「もうすぐ出来上がりますから、食堂で待っていてください」




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