71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/22(水) 08:11:50.32 ID:vaaX809Zo
でも、もしすべてがわたしの気のせいじゃないなら、おかしなことがあったのはここだけじゃない。
わたしの部屋、それから階段、この地下。
そのすべてに現れた何者かがいるとするなら、その人物は屋敷を自由に闊歩していることになる。
あるいは、複数の人間なのかもしれないが。
考えてみれば当たり前の話で、この屋敷はあまりに広い。
それに対して暮らしているのは二人だけ。
入口さえ見つければ、誰でも簡単に侵入して、隠れていることができる。
わたしたちに知られずこっそりと、屋根裏かどこかで生活することだってできる。
シラユキが掃除する時間にさえ気を付けていれば、空き部屋で堂々と生活だってできる。
あるいは、隠し扉みたいなものだってあるかもしれない。
「とにかく、戸締りをしっかりするようにしましょう。一応、確認して回ってみます」
「一緒に行く」
シラユキは少し戸惑ったような顔をした。
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