61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/21(火) 07:30:09.24 ID:0/iJLpbGo
  
  ……落ち着け、と、わたしは思う。 
  やっぱり書庫から持ち出していなかった。きっとそれだけのことだ。 
  その本が、たまたまわたしが取った本の近くにあって、たまたま落ちてしまっただけだ。 
  
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/21(火) 07:31:06.57 ID:0/iJLpbGo
  
  わたしはしばらく彼女が何を訊いても何も言えなかった。ただ怖かった。 
   
 「何があったんですか?」 
  
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/21(火) 07:32:16.83 ID:0/iJLpbGo
  
 「何があったんですか?」 
  
  シラユキは、今度は真剣な声を出した。 
  わたしは彼女に抱きつく力を少し緩めて、深呼吸をした。怖さはなくならない。 
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/21(火) 07:32:47.80 ID:0/iJLpbGo
 つづく 
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/21(火) 08:57:55.14 ID:E2m5O7dAO
 乙…! 
  
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/21(火) 12:45:12.41 ID:1Ac64vbSo
 乙です 
 続き楽しみにしてます 
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/21(火) 12:47:48.39 ID:C7Vfv6ZSO
 乙 
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/22(水) 08:05:46.08 ID:vaaX809Zo
  
 ◇ 
  
  わたしの説明を聞いて、シラユキは考え込むように頷いた。 
   
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/22(水) 08:06:27.91 ID:vaaX809Zo
  
  書庫はやはり、薄暗い。シラユキは入口で一度立ち止まって辺りを見回したあと、ゆっくりと歩き始めた。 
  わたしは半ば引っ張られるようにしてついていく。 
  
  彼女は本棚と本棚の間を一列ごとにしっかりと確認した。 
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/22(水) 08:08:43.82 ID:vaaX809Zo
  
 「何もないですね」 
  
 「……何かあったら、困るよ」 
  
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