過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/23(木) 08:16:51.30 ID:eYA5xb04o

 昼食を取ったあとも、シラユキの仕事は続く。わたしはそれを追いかける。
 夕方を過ぎ、日が沈み、雨音が夜の闇に沈む。

 夕食を作らなくては、と言ったシラユキを追って、わたしも厨房へ向かう。 
 シラユキは、さすがに不審そうな顔をした。
 でも、わたしにもよく分からなかったのだ。

 なぜこんなにも、シラユキから離れたくないのだろう。
 それは、屋敷にいるかもしれない誰かが怖いからではないような気がした。
 わたしが恐れているのは、もっと根源的なものだという気が。

 不意に、頭の中が軋むような痛んだ気がした。



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