過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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207: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/13(木) 16:25:49.33 ID:nP2pPPMy0





「…う」

頬の痛みに、イズルは呻き声を上げる。
膨らんだほっぺからヒリヒリとした痛みが襲ってくる。

「……これで、大丈夫」

薬品やら何やらを薬箱に仕舞いながら、ケイが短く言う。
彼女の手当ては少しぶっきらぼうだったけれど、確かに効果はあった。

「ありがとう」

とりあえずイズルはなるべく笑顔を作って礼を言う。
無論、頬は痛いけれど、しんみりした顔で礼を言うのは何だか効果がなかったようで悪い。
ケイはただコクリと頷いて、箱を元の場所に戻しに行った。

授業中であるはずの時間に、チームラビッツの面々は保健室に集まっていた。
イズル以外のメンバーは、どこか重苦しそうな顔をして何をするでもなく、そこに立っている。

昼休みの後の授業は、講評会のようなモノだった。
各チームの訓練成績を見て、お互いに良い部分と改善点を指摘し合う、という趣旨の授業だった。
が、そこで教官である女性に最悪な点を指摘され、メンバーの中ではアクが強いスルガが不謹慎なことを言って、事態は傾いた。

その言葉に、メンバーの中ではかなり真面目なアサギが、最近の訓練の成果も相まってか、つい激情に駆られ、スルガの胸倉を掴んだ。
そして、いくつかの言葉の応酬の後、感情に身を任せたアサギは迷いがちにその拳を振り上げ。
イズルが咄嗟に前に出て、スルガを庇って殴られた。
その治療のために、皆で授業を抜け、こうして保健室にいるのだ。


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