過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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234: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/16(日) 07:36:06.75 ID:iyF509dp0
「…で、何を相談したいんだ?」

戸惑っているうちに、アサギがすっかり調子を戻して話を進める。
そうだった。相談…しよう。
すぐに思考を戻し、イズルはまた、口を開く。

「その、返事に困ってるんだ」

「あん?」

怪訝そうにイズルを窺うスルガに、イズルは続ける。

「僕も、確かにケイは好きだけど…これがそういう意味での好きなのか、分からなくて」

「……まぁ、お前はそういうヤツだもんな」

納得のいった顔で、スルガは頷くと、視線を遠くにやるように外の宇宙へ向ける。
彼からすれば、そんな相談は門外漢だった。
何せ、そういうことを考える経験はないのだから。

「…お前は、どうしたい?」

沈黙していたアサギが質問する。
真剣な調子の言葉に、イズルは一瞬黙してから、返した。

「僕は、はっきりしたい。ケイが、その、そういう意味で好きなのか、どうか」

さらにイズルは続ける。自分の今を整理するように。

「……ときどき、ケイにドキドキすることもあるんだ。でも、だからってそうなのか、分からなくて」

それは、記憶のない彼だからこその迷いだった。
人生における一般的な経験の足りない、彼の。


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