過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2013/05/22(水) 00:10:40.68 ID:GshVNNRdo
肩を寄せ合い火を見つめ、語らう中で勇者は気付いた。
彼女は、くっと視線を巧みに逸らして、決して魔王の城を見ない。
顔を上げず、隣に座る勇者の顔にさえも顔を向けない。

勇者「…………」

魔法使い「何よ、黙っちゃって」

飲み干したカップに残る温もりを確かめているその手は、震えていた。

勇者「……怖いのか?」

魔法使い「はっ……? はぁ!?」

何を言っているのか、と彼女は語尾を上げた。
だが、勇者の慧眼は見逃さない。
彼女の瞳孔が、一瞬――――広がったのが見えた。
そして、再び平静を取り戻し、彼女が言う。

魔法使い「……そーよ、悪い? 魔王が怖くない訳ないじゃないの?」

一転して素直に、彼女は認めた。

魔法使い「だいたい怖くない『魔王』なんて、どこの世界にいるってのよ?」

勇者「ふふっ……まぁ、そうだ。その通りだよ」

魔法使い「ったくもう。……とんだ貧乏くじよ。まっさか、魔王に挑まなくちゃならないなんてさ」



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