過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagesaga]
2013/05/22(水) 00:12:46.74 ID:GshVNNRdo
魔法使い「……ばーか。何マジになっちゃってんの。あたしの、いつもの言い方でしょ?」

彼女は声に僅かな潤みを伴い、茶化すようにくすくすと笑う。
その頬は僅かに赤くて、ゆるんでいる。

勇者「…………いつも通りの、な」

彼女は、正直だ。
いつも冗談めかしてものを言って、煙に巻くように飄々とした言葉を好む。
ことさらに悲観的、露悪的な口調を好むが、決して本音を隠さない。
『嘘』をつける器用さを、彼女は持たない。
夢見がちな性格を隠すように、冗談っぽく嘲るような言い方をする事もある。
内に溜め込んでしまえば、それは澱になるから。

魔法使い「……あの、さ」

勇者「?」

彼女の手が、肩に回された勇者の手を握った。
そのままの勢いで何かを言おうとするが……あっさりと、止まった。

魔法使い「……ごめん。何でもない。もう時間だから、寝なよ。……『勇者』が寝不足なんて、御冗談」

勇者「そう、だな。何かあったら起こしてくれ。大丈夫か?」

魔法使い「うん。……ありがとね。……やっぱり、もう一個約束してよ」



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