過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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150: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/30(木) 23:43:01.68 ID:rM6FpdA8o
騎士「……五年? 昨日、お前に会った……男の事は?」

淫魔「? ですから、あなたですよね〜?」

騎士「違う! 私と、もう一人いただろう!?」

淫魔「……いえ、あなた一人だけでしたよぉ。 無視されちゃって、ちょっと悲しかったです〜」

彼女に嘘をついている様子は無い。
語気を強めた騎士に、むしろ……怯えるような様子さえも見受けられる。

淫魔「どうしたんですか〜?」

黙り込んだ騎士に、彼女は更に言葉を繋げてくる。
暗く湿った地下牢と、その空間で行われているだろう行為に反して、彼女の声はどこまでも暢気だ。
彼女は、領主の事を覚えてなどいないという。
しかし……昨日初めて会った、騎士の事だけは覚えている。
その不自然極まる『忘却』は、騎士に更なる疑念ばかりを植え付ける。

騎士「……本当に、覚えていないのか」

淫魔「あのぉ、さっきから……何の話ですか?」

騎士「色々こちらも……訊きたい事があるのだが」


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