過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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214: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 03:31:55.99 ID:E/Gr+tAqo
淫魔「なぁ。アタシらにとっては『作業』で『遊び』だけど、人間にとっては、違うんだろ? そこには、『あれ』があるはずだ」

少女「『あれ』?」

淫魔「くっせぇ言い方だけどさ。……『愛』っつーのかね。結ばれる事に喜びが伴うなら、それだろ?」

少女「……似合ってませんねぇ」

淫魔「その通り、アタシらに『愛』なんて似合わないのさ。……でもさ、『人間』には、やっぱり似合うよ」

芯を残して食べ終えた林檎から、種の部分を穿って、手元に弄ぶ。
直後、残った芯の部分までも口に放り込んで、かしかしと音を立てて噛み砕き、飲み込んでからなおも続けた。

淫魔「……ちゃんと付き合えよ。ちゃんと手ぇ繋いで、チューしてドキドキして、……その先は、結婚してからにしとけよ」

少女「……はい」

淫魔「よーし。……ところで、この種埋めたら……育つかな?」

少女「何年もかかりますよ?」

淫魔「アタシの歳、聞いたろ? そんなん、瞬きする間に過ぎちまうさ」

少女「それもそうですね。どこに埋めるんですか?」

淫魔「さぁ、どこにしよっかな。……『明日世界が滅ぶとしても、私は――――』」

少女「……?」

淫魔「なんでもねェ。ほらほら戻れ、『人間』。……何かあったら聞いてやるからさ。一生懸命、やってこい」

少女「はい!」


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