過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:34:11.74 ID:4RdAMvYao
魔界騎士「がぁぁぁぁぁっ!」
肘から先を失い、さしもの魔界騎士も苦痛を声として吐き出す。
だが――――まだ、『剣』がある。
魔界騎士の、渾身の縦一閃に合わせるようにして横への一閃を放つ。
打ち合う強烈な残響が回廊に響き渡り、その場にいる全員の鼓膜へ斬り付けた。
戦士「終わりだッ……! 貴様の『戦』も! 魔王の『野望』も! これで仕舞いだッ!!」
ギリギリと鍔迫り合い、戦士の額の数センチ先に刀身が迫る。
この期に及んでもなお強敵の膂力は発揮されて――――今にも、押し切られてしまいそうだ。
魔界騎士「ッ……どうした。吐いた唾はすぐ目の前に返ってきているぞ?」
更に、押し込まれる。
フェイスガード部分を魔界騎士の刀身が掻いて、食い込む。
もう一息で、頭を割られる。
押し返そうと、息を整えた瞬間――――その背から、強化呪文の後押しを受けた。
魔法使いが攻撃力を増加させ、僧侶が防御力を増加する。
二つの呪文は重なり合い、いつの日も最前線に立ち続けた男へ活を注ぎ直した。
気合いとともに背筋に力を入れ、呼吸を合わせて前進する。
ぱきぱき、という不吉な破滅の音が、剣の間で聴こえる。
それにすら構わずに押し込むと、鍔迫り合う手ごたえが消えてしまった。
硝子の砕けるような音だけを、残して。
そして『人類』の刀身が、再び――――『何か』に打ち当たり、止まった。
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