過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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52: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/24(金) 00:26:46.12 ID:zNvxktpKo
戦士「……!?」

ふと、戦士が前方に目をやり、立ち止まる。
そのまま手を広げ、後方に続いた二人を制して立ちはだかった。

魔法使い「ちょっと……何なのよ!?」

僧侶「……」

戦士「お客さんだ」

言って、剣を引き抜く。
眼前には、中身を宿さぬ、動く甲冑。
白銀の体毛を持つ、俊敏な魔物。
古の魔術で生み出された、呪わしき機械人形。

魔王の城に相応しい魔物の残党達が、廊下を埋め尽くしていた。

魔法使い「…構ってらんないのに!!」

僧侶「………くっ…」

後列の二人も杖を構え戦闘用意を整えるが、魔力の残りは、心もとない。

連戦に次ぐ連戦、そして最後は魔王とその騎士との死闘。
僧侶は、回復呪文の連唱と攻撃呪文でもはや魔力は空と言っていい。
それに比べて魔法使いは、魔力は多少は残っている。
だが、それ以前に――彼女は、いまだ負傷者に違いない。
戦士も同様で、剣を構えはしても、傷は癒えていない。

戦士「おい、魔法使い」

魔法使い「何よ」

戦士「……『帰還』の呪文は使えないのか?」

魔法使い「ダメ。腐っても魔王の城ね。その手の呪文は使えないわ」

戦士「…………そうか」


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